「プリティ・ウーマン」
2020年の終わりに今更ながら映画「プリティ・ウーマン」を見ました。
もちろん初見ではないのですが今までに見たのは民放のカットあり吹き替え版、それも真剣に見たわけではなくて流し見だったのです。今回はNHKでノーカット、字幕バージョン。
あらら、いい映画なのねぇ。大変面白かったです。
主人公2人の「マイ・フェア・レディ」的恋物語ですが、私の好きなのはホテルのスタッフたち。
元々モブシーンや脇役キャラに注目するのが好きなせいか、ドアマンやエレベータボーイ、フロントのスタッフを見ているのがこの映画の楽しみの中心です。
言うまでもなく中でも支配人さんがキモで、私が役者ならこの役をぜひ演じたいほどいい役!
一流ホテルの支配人である品位を保ちつつビビアンを受け入れて行き、ラストには預かった宝石について話しながら二人の恋愛を暗喩してみせるなんてニクイ役です。
演じるはヘクター・エリゾンドという役者さん。他になにか見てるかなぁと調べたら「刑事コロンボ」のとある作品で見ているようです。
うーん、ストーリーはおぼろげながら覚えているけど役者さんは覚えてないなぁ。
それにしてもやや強引ながらホテル物語として視点を変えて見てもちゃんと見られるなんて、いい映画はちゃんと作ってあるという証拠ですな。
私的にいちばんいいシーンは、赤いドレスを着てオペラに出かける二人をスタッフのそれぞれが見送る場面です。よく出来てる。
もちろん出てくるファッションも楽しく、それにお買い物シーンがキライな女性はいないでしょう。
誰かのエッセイに、この映画の一番好きなのは最初にイジワルされたブティックの気取った売り子のねーちゃんに意趣返しする場面だと書いてありましたが、確かにそのシーンも大変よろしい。
二人で着飾って見るオペラが「椿姫」なのも効いているし、ヘップバーンの映画を見るシーンの後に「ローマの休日」のオマージュかなと思われる演出が入るのもお洒落。
1990年の映画ということはもう30年も前の作品なんですね。マジか。
そう言えば出てくる携帯電話が巨大でしたわ。
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