松阪もめんに水通し
一度行って見たかった三重県松阪市へ出かけて来ました。
城下町の佇まいにふれ、歴史に触れる一日は少々地味ながら、大人の旅にはお勧めの素晴らしいところでした。
私は松阪でゆっくりと日中を過ごし、鳥羽に出て海を見ながら一泊を過ごして来ました。
さて、松阪で立ち寄った中でも楽しみにしていたのが「松阪もめん」についてのあれこれ。
江戸っ子が夢中になったというシャキッとした粋な木綿の縞織物です。
「歴史民族資料館」での織り機も興味深く、「松阪もめん手織りセンター」では松阪もめんを用いての商品に見惚れて参りました。
ここでなにか記念にとがまぐちやコースターを手に取る中、端切れを発見。
一尺足らずの布が3種類まとめてあって、お手ごろ(たしか1500円程度だったかと)だし、旅を思い出しつつなにか作るのも楽しそうなのでこれにしました。種類も色々でしたが、私は割合はっきりした縞の組み合わせを選択。
さて、帰宅して同封のしおりを見たら、「原反」なので下処理が必要だとあります。
あとで型崩れしないように布目を締めて、生地を調えて下準備するのですね。
何を作るかは決まっていませんが、とりあえず水通しを済ませておくことにしました。
やり方を書いたものは、レジでちゃんと同封しておいてくれたので難しくはありませんが、失敗はしたくないので最初に水に浸けるのはちょっとドキドキです。
まず、原反のまま水に数時間から一晩浸けます。
そうっと水に沈めて軽く押すと水が薄い黄色になりました。独特の香りがします。藍の匂いかな?私はここで一晩放置。
翌朝、水を買えずにこのまま押し洗い。水が薄青になるのでその後は水を取り替えながら何度も押し洗い。
やり方を書いた紙には「なるべく長く浸け、何度も押し洗いすることでやわらかくしなやかに仕上がります」とあります。
揉まないように、3~4度洗いました。(写真に生活感あるものが色々映り込んでるなぁ笑)
ごく短く、ほんの30秒ほど洗濯機で脱水し、織目に添ってかるく伸ばして陰干しにします。
洋服生地で何度も経験があるので、ここまできたら安心しました。
生乾きのうちに布目を整えながらアイロンをかけ、仕上げに完全に乾かして完成。(一緒に映っているのはあて布にした手ぬぐい)
さあ、何を作るか。
今のところ映りのいい布を足してランチョンマットとコースターを考えていますが、ペンケースも捨てがたい。
このあれこれ考える時間も楽しいもの。素敵な手触りです。
「松阪もめん手織りセンター」では機織り体験もできます。今回は時間に余裕が無かったので残念でしたが再訪時にはぜひやってみたいと思います。
追記・結局この3枚の端切れは別に用意した移りのいい布を足しながら、2枚のランチョンマット、3枚のコースター、小さなペンケース1つと大き目の布トレイ1つに変身しました。
端切れひとつも残さず使い切ったぞ。偉い。
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