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2019年6月16日 (日)

「サワコの朝」堤真一さんを見た

「サワコの朝」は好きで良く見る番組のひとつです。
(他の地方は知らないけど関西では朝7:30から。朝寝坊したいので100パーセント録画視聴ですが)
好感を持っているゲストの時はもちろん面白いし、苦手な人でも意外と楽しめたり興味をもてたりするのもよろしい。
私はコミュニケーション下手なので、聞き上手なアガワさんのトークをちょっと参考にさせてもらうこともあります。

 

今朝のゲストは堤真一さん。
坂東玉三郎丈が俳優へと引き上げて下さった話が面白かった。
真田広之さんの付き人時代、出番を控えて「天守物語」のお獅子の中に共に入っているときに
(肩トントン)「役者やるんでしょ?」と毎日のように誘われたそうな。
「本番中ですよ!?」とのことでしたが、ああいう子供の頃から舞台に出ている方は舞台にでる瞬間に切り替えてしまわれるから、それまでは素なんですよね。

 

その後抜擢された芝居で注意を受ける時に「逆算」して演じるように指導されたという話も目に浮かぶよう。
両手をくるっと返すような可愛らしい手つきが付いていて、玉三郎丈のラブリーさに笑みがこぼれます。

 

それにしても歌舞伎界の方ってものすごく周りの人に注意を払っている印象があります。
スターシステムの中にいる人の責任というのかな、やれる、と見込んだ人に声をかける話は子役さんにであれ他の世界の人にであれよく耳にする気が。
自分の舞台をより良いものにするためという面もあるのでしょうが、上に立つ人にはチャンスを与える責任もある、そのことを強く意識しているみたい。

 

劇団「カクスコ」の井之上隆志さんも、劇団解散後中村勘三郎丈にお声をかけていただいたそうです。
脇で重用してもらい「大江戸りびんぐでっど」の時には出身地宮崎県にあやかって「日向屋」という屋号までもらったとか。解散後もドラマや舞台で活躍されたとは言え、あのなんともいえないキャラクターのおかしみをもっと発揮できる場所はないものかと見守っていた劇団時代のファンとしては、勘三郎さんの目の付け所にさすが、と唸り、うれしかったものです。

 

勘三郎さんのもとでもう一花新たな花を咲かせて見せてくださるのだろうと楽しみにしていた矢先、勘三郎さんが病に倒れ、井之上さんも同じく去ってしまわれました。
聞くところによれば当時、勘三郎さんは井之上さんに個人的にわざわざ連絡をして次の仕事が公演中止になったお詫びをされたとか。ご自分が舞台に立てない無念さと共に、見込んだ人を活かしてあげられなさった済まなさも感じておられたのでしょう。

 

上の立場の人が周りに目をかけ、育てたり引き上げたりする。
一般社会でも昭和まではよく聞く話でしたが、最近はどうかな。私は権力をカケラも持っていませんが、学ばねばと思います。

 

…そうそう、「サワコの朝」字幕担当さんへ。
字幕が「獅子舞の中で玉三郎さんが…」となっていましたが、なんで天守物語で獅子舞やらにゃならんかね。
あれは天守閣に据えてある獅子頭ですわよ。玉三郎丈が獅子舞やったら泉鏡花が腰抜かすよ。

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