Suchmos「THE ANYMAL」
Suchmosの新作「THE ANYMAL」を発売以来、何度となく聞いています。
ボリュームがありすぎて通しで聞くのが難しく、その点ちょっと損してる感があるもののすっごい力作。
「THE ASHTRAY」でアンバランスや練り不足を感じて少々もどかしく、成長期の青年をハラハラと見守るような気分になっていたのだけど
今作は「我々は今度はこっちに行くんで!」という意思と自信がガツンと伝わります。
例えて言うなら、舵を大きく切った船が堂々と外洋に出ていくみたい。
…しかしながらこの船には同乗した人、こぼれ落ちて海にプカプカ浮いてる人、岸から見送っている人と色んな船客(ファン)がいるところまで見える気が(笑)
私は一聴して唖然(先行の音源は聞いてなかったので)
何度か聞いてこれスゴくないかと思い、慌てて船尾にしがみついて一緒に沖に出たもののこれからどうするか甲板で考え中といったところ。
理由は、好き、また聞きたい、楽しい、というシンプルな楽しみが出来るアルバムとはちょっと違うし(そういうジャンルで無いのはちゃんとわかってます)、解釈や技量に圧倒されるというほどの快感にも至らずで、凄いなぁとは思いつつも私自身が好きか嫌いかという判断が混沌としてまだできないからです。
うーん、どうにもヴォーカルがしっくりこないというか頼りなくて、そこは気になるかな。
これまでの音源では感じなかったのに、このアルバムの世界観をリードしていくには線が細いし、全体に力量不足。
そこが私には物足りなく感じるし、アルバムの完成度を崩すように聞こえる。(YONCEゴメンよ)
SWITCHやMUSIC MAGAZINEのSuchmos特集号も積読の山の中です。
最近ちょっと時間も出来たので、とりあえずこれを引っ張り出して読みつつ、もうしばらく聞いてみるかな。
その後、某所でこのアルバムがなぜかフルで流れているのに出合ってじっと聞き入る。
ほほう、こうやって聞くとやっぱり格好良いな。格闘中。
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