髪結い伊三次シリーズ最終巻「竈河岸」
宇江佐真理さんの髪結い伊三次シリーズ最終巻「竈河岸」が刊行されました。
文春文庫10月の新刊です。
私はこのシリーズに関しては文庫派なので未読の最新刊となりますが、単行本で読んでおられる方にとっては既に出ているものの文庫化ということになります。
宇江佐さんは15年11月に遠逝され、髪結い伊三次シリーズも未完のままとなりました。
単行本であと2冊分の未読作品が残っているつもりでいたのに、この新刊を手にとって見るとけっこうぶ厚い文庫本なのでした。
2015年10月出版の単行本「竈河岸」所収の6編と続く2016年3月出版の「擬宝珠のある橋」3篇をくっつけて9篇収録の文庫本となったのですね。
(「擬宝珠のある橋」収録の「月は誰のもの」を先に独立して文庫化したためにこの形になったようですが親切な形だと思います)
私は伊佐次シリーズの大ファンでしてねぇ。
読みたいけどこれで終わりとなるのが寂しくて、文庫化されなきゃいいなんて思っていたのに当然ですがいつかこのときは来る。
せめて大事に読もう。
文庫全15巻を順に並べたミニガイドが挟んでありました。
1枚の紙を4つ折にしただけのボリュームですが初版だけのサービスらしいのでせっかくならこちらをお求めになってはいかが。
もうすぐご命日です。
つい先日「雷桜」を読み返し、改めて素朴で力強いヒロインを堪能しました。
« 観て楽しもう!フル~LIVE SESSIONS AGAIN | トップページ | セザンヌ ラスティンググロスリップ 101 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 世界香水ガイド(2022.01.29)
- 「MUSIC MAGAZINE」と「MUSICA」(2022.01.20)
- 図書館本リサイクル(2021.11.28)
- 直木賞受賞エッセイ集成(2020.02.16)
- 「栗本薫と中島梓~世界最長の物語を書いた人」里中高志(2019.10.02)