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2018年7月29日 (日)

お宝レコード発掘の旅~あなたの思い出の曲かけさせてください 

BS朝日で7月22日に放送された「お宝レコード発掘の旅~あなたの思い出の曲かけさせてください 4」を見た。

この番組、最初はたしかリモコンで番組表を見ていて「レコード」の文言に惹かれ、録画視聴したんだったと思う。
それが偶然にもパート1、第1回目の放送で、なかなか面白かったので続けて見ている。

BSの番組は不定期放送のものも多いので、気に入りのものは見逃さないようにするのが骨なんだが、深夜寝る前に明日のテレビ番組表を地上波とBS、ざっと眺めてひっかかるものはどんどん録画しておく習慣にしてからはずすことが少なくなった。
たとえば同じBS朝日の「ウチ、断捨離しました」シリーズとかも同じパターン。
この作業を経てテレビを見ると、見はぐれることが少なくはなるが、いつの何時にどの放送局でやったものかが判らないままなのが難点である。
(断捨離シリーズも同じBS朝日だということはたった今知った。そういえば番組のムードも似ているようだ)

それはともかく。
この「お宝レコード」、ポータブルのレコードプレーヤーをスタッフ氏が昔の駅弁売りのおじさんスタイルで胸に下げ、街行く人に声をかけて、家にレコードは残っていないか、あったら「思い出の曲かけさせて下さい」とお願いするというそれだけの番組なのだ。
加えて、家庭のお茶の間を模したセットに野口五郎さんと女性がいて、合間に色々トークをしたり、ワイプで感想なりを乗せたりもする。

テレビ人がそうでない人に声賭けをするのに横柄だったり無礼だったりするのはとても見苦しいが、この番組氏はモノを頼む丁寧さと番組として堅くなりすぎないフレンドリーさの「ほど」が良くて安心できる。
おそらく現場はこのスタッフ氏と音声氏、カメラ氏の3人程度、いてもあと1人2人の少人数制と推測される。
昨今人気の旅番組にアナログレコードブームをミックスし、低予算なのでタレントは使えずでやってみたら意外とウケて4本も出来ちゃったという感じ?知らんけど。

「もう捨てちゃったわー」「こないだまであったんだけどね」なんて言われつつ、「あるよ」と応えてくれた人のお宅に伺って現物を出してもらい、話を聞きつつ一番気に入りの一曲をかけさせてもらう。
協力者の家にその場で押しかけることをせず、先方の都合に合わせて時間を置いたり日を改めたりして撮ってるのも好もしいんだよね。制作費は無いが時間はあるのかも知れない。

多いのは演歌、昭和歌謡、アイドル、少し減って洋楽。洋楽も80年ポップス、ロック。年配の方の持ち物だとカントリーとかカンツォーネ、ラテンが登場しそうなのに案外無い。そう言やクラシックも無い。
視聴者が「ああ、懐かしい」と共感するのが肝だろうから、聞き手の多かった曲を優先して少数派のクラシックは持ち主によほどのエピソードがないと除外しているのかも。やにわにイ・ムジチなんて出されても困るわな。
あと、ちょいと下種な楽しみとしては、他所のお宅の押入れのゴチャゴチャ振りやなんかで生活が垣間見えるのも面白い。提供者の話に親近感を持ったり、色々想像させられたりで、その場でレコードに針が乗ると音楽に沿ったミニドキュメントの趣もあって、良作だと思う。

合間の野口五郎さんの話も良いのね。セットから想像するに、お茶の間の四方山話とか、昔の深夜民放ラジオDJとかの路線で話しているんだろうが、作詞者の話、ギターの話、歌手と俳優の歌唱テクニックの違いなど濃い内容の話が駄洒落を交えつつも、ワイプの状態でもかまわず繰り出されている。時にはギターを持ち出してジャカジャカ。達郎か。
この部分がかなり面白いのにしっかり聞けないのがもったいない。昭和歌謡華やかなりし頃の中心人物のお一人の話ですよ、ちゃんと聞きたいんだよなぁ。

そしてひとつ残念なのは、それを受ける女性(腐すのであえて名は書かずにおきますが)が全くもってイカン。
興味が無く、音楽知識が無く、なーんにも知らなくて「へぇー」という相槌から話が広がらずブツ切れになってしまう。挙動がガサツなのもしんどい。
毎度音楽に合わせてカラダを揺らしてみるが全くリズムに合ってなくてイライラする。音楽にあわせて左右に揺れる、そこだけ昭和でどうすんだ。楽しんでる人を演じてみせるのがヘタで辛い。

たとえばこの女性と同世代の人を勝手に推薦させていただければ、昭和歌謡好きの半田健人さんがお相手だったら?アイドルを筆頭に博覧強記のクリス松村さんだったら?
…それじゃトーク番組になって、肝心のレコードを探してかけさせてもらう部分が弱くなりすぎる気もするが、繰り返しになるが毎回野口さんのトーク部分がさらっと流されていくのが惜しくてねぇ。
当時のスタジオでの録音の話とか、作曲家先生とのこととか、どんどん出てくる話に食いつき、時にじっくり聞きつつ掘り下げ、オタク知識を披露して視聴者を置いてきぼりにするくらいの相手が登場したらもっと面白いと思うのだが。
ともあれこの番組は続く限り見たいもののひとつ。

※今まで敬体で書いていたものが今回はなぜか常体に。まいいか。
外は颱風再接近中。どどどどどっどー。
被害出ませんように。

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