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2017年9月29日 (金)

やすらぎの郷

ウイークデーの真っ昼間放送のシニア向け帯ドラマ「やすらぎの郷」も今日が最終回。なんと全回見てしまいました。

最初に毎回録画の設定にしたため、半ば仕方なく見るという時もあり、家事をしながら画面に背を向けて耳だけ試聴のときも多く、果てはは1.3倍再生にしてざっと見ただけのこともあったのを正直に記しておきます。
けっこうゆるゆるの内容だと思ったり、エピソードに辟易したことが無かったとは言いません。
それでも見るのを止めてしまわなかったのは、やっぱりどこか面白かったから。

最初に見る気になったのは、82歳の倉本聰さんの新作を見る機会はもうそんなに多くないだろうと思ったのと、発表された出演者が豪華だったことに尽きます。

事実、俳優陣の素晴らしかったこと。
ご高齢の方も多く、「あのあたりにカンペがあるのかな」と思うことがあったり、明らかに変な間があってヘッ?となることもあったのに、それを凌駕する魅力ったらなかったです。
出ているだけで、立っているだけで、その人物にはちゃんと生きて生活してきた過去があり、だから今こうしているんだということが黙してなお伝わる存在感。いや感服しました。

時々昔の写真が挟まれることがあり、女優さんのその美しさ、可憐さにはため息がでました。うすっぺらくないの。女優って優れた女のことなんだと思いましたね。

脚本は、言いたいことを全てブチ込んだという感じでした。
タバコや相続問題を描くくだりはははあ、倉本さんは苦々しく思っているんだなと苦笑したり、介護施設の描き方が取材不足だなと感じたり、なんでこういう展開にする必要があったのか全く必然性を感じないところに辟易する場面さえありましたが、一方戦争に対する思いや現代のテレビ業界およびテレビドラマへの苦言はストレートなだけに倉本さんの怒りとして真剣に見ました。時々おっさんドリーム全開になるのは失笑。でもおじさまたちはここが好きかな。
やすらぎの郷の設定は映画「カルテット」から借りたんでしょうか。
どこかで「倉本聰の遺言」と言われていましたが、いやいや意気軒昂じゃありませんか。
ちらっと、ヒッチコックの様に中島みゆきさんと共に登場したシーンもありのサービスっぷりでした。(巻き戻してチェックしたわ)

途中、野際陽子さんが亡くなられて、でも物語には出続けていることが不思議でありつつもスタッフさんの上手い処理により最終回まで完走されていたのがすごいなと思いました。

個人時に一番好きなのは小春(富士眞奈美さん)のエピソード。演技も素晴らしかった。

最終回のエンドロールは、端役まで含めた全出演者を延々流しました。文字の大きさも同じであいうえお順。
たしか「北の国から」もそうだったと記憶しています。
端役なくして物語は完成しませんよ、皆で物語は作るのですよというメッセージ。

で、最後に「このドラマはフィクションです。ですが、まぁ諸々お察しください」で締め。声出して笑った。
芸能ファンにはあっと思わせる色んな出来事を押し込んでありましたものね。
なんだかんだといいつつも半年間楽しませていただきました。

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