年末のごあいさつ
子供のころ、年の終わりは祖父母の家に親戚家族が集合して皆でお餅搗きをするのが慣わしでした。
もち米を蒸したり臼の世話をするのに祖母と叔母、母がてんてこまいし、庭では祖父と叔父、父が交代しながら幾臼も搗きました。
数家族分のお鏡餅と丸餅。もちろん搗きたてをその場でも皆で食べるので、かなりの量だったと思います。
ある程度目星がつくと子供たちを集めて交代で搗かせてくれ、わいわいと楽しい行事でした。
もち米の蒸しあがる香り、重くて持ち上がらない杵を祖父が助けてくれたことや丸めるのを手伝う時のお餅の熱さと感触。
いとこたちと一緒に褒められたり叱られたり、出来たてのお餅をお手製のあんこと共におなか一杯食べさせてもらったことを思い出します。
元旦になるとまたすぐに同じ顔ぶれで集まるわけですが、お正月はちょっと改まって祖父の話を拝聴して挨拶を交わすのが子供心にも良いものだと思っていました。
母の着物の樟脳の香りが懐かしいですね。
子供たちは新品の下着を準備してもらって、大抵ウールのアンサンブルの着物を着ていました。そうそう、白足袋じゃなくて色足袋だった。
帰省した年若い叔父さんがサイフォンで入れてくれるコーヒー。
昭和の子供たちは普段コーヒーなんて飲ませてもらえなかったので、この日だけたっぷりと牛乳とお砂糖を入れて許可が出るのは特別なことでした。
たしか興奮するからダメだと言われていたように思います。カフェインのことだろうなぁ。
入れるお砂糖もグラニュー糖なんて祖父母宅にはなかったから、普通の白砂糖だったと記憶しています。
うーん、昭和の風景だわ。こういうことはいくらでも思い出す自分がお婆ちゃんのようでコワイ(笑)
今はもうそういうお宅もほとんどないでしょうが、昨日あたりからご近所に続々と帰省組がやってきて、町内が賑やかになっています。
一族が集合するのは今も変わらずというところでしょうか。よきかなよきかな。
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ささやかに続けているブログです。
今や「ブログ」というのも少数派になりつつあるようですが、蓄積型で一方通行の発信が自分には向いているようです。
どこのどなたかは存じませんが、この一年お読みくださった方、ありがとうございました。
中には定期的にお越し下さる方もあるようで恐縮です。
カエルグッズを見てくださる方が多いようで、ほんの数分、ふむふむと思っていただけたのならありがたいことです。
どうぞよい年をお迎えくださいませ。
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