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2016年12月14日 (水)

「京舞つれづれ」対談

岩波書店「図書」12月号に五世 井上八千代さんと十五代目 片岡仁左衛門さんの対談が掲載されていました。
今回「京舞つれづれ」というご本を八千代さんが上梓なさった記念と宣伝のためのものですが、これがとても良かったです。

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お二人の言葉使いが素敵です。
八千代さんの京言葉と仁左衛門さんの言葉。
非常に丁寧に活字にあらわしてあって、ゆったりと上品なお二人の声で聞こえてくるよう。
仁左衛門さんが普段インタビューなどでお使いの言葉は、素人の耳には上方と京と、お江戸言葉が状況に応じて、絶妙の使い分けで繰り出されているように聞こえます。
そのニュアンスが目からも伝わってついニコニコしました。
八千代さんの「~になりましたん」「ええにゃけど」
仁左衛門さんの「「~してもろてね」「そうですねん」…うっとり。

最新刊からあまり書き写すわけには行かないのですが、
東京のお客さんが舞台を見るときに静かだというお話がありまして、これは皆さんよく言われることですが自分も客席から実感していたことなので面白く読みました。
大阪は素直なのか隅々まで楽しんでやろうという意識が強いのか、反応を隠さないんですね。
はじめて東京の歌舞伎座で歌舞伎を見たときに、あまりにも客席が静かでお行儀良くて
なんでお芝居見るのにこんな堅苦しい見方をしてはるんやろと驚いたものです。

そんなお話とか、松嶋屋さんではお盆になると皆さんでおはぎを作るお話とか(仁左衛門さんも手ずからあんこを煉るそうで!)
なんだか素敵なお話が一杯の対談でした。

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「京舞つれづれ」に関しては朝日新聞でも記事になっていました。
四世 井上八千代さんの逸話や芸の継承、年中行事などのことどもにも触れたご本だそうです。
序文が片岡仁左衛門さん。
うわー、読みたーい。が、3.000円。うーん。図書館にしようかな、どうしようかな。

欲しい本は山のようにありますが、限られた予算の中で全て手元に置けるわけではなく悩ましい限りです。
この左に載っている秋元松代さんの本も興味あるなぁ…。
先日、アマゾンから「アンタの買い物傾向からしたらこの本好きやろ~?」とメールのあった「コンプリート・モータウン」もずっと悩み中だし。(こちらは10.000円近い)
最近居間のエアコンも壊れて買い換えたばかりだし、出費がぁぁぁ…。
年の瀬の庶民はやりくりに苦労するのでありました。

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