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2016年11月 3日 (木)

「ポップスの作り方」読みました!

本が出版されて、ライブDVDが発売日を迎え、NHKのThe Covers’Fes.2016の放送があり、とORIGINAL LOVEファンとしては怒涛の10月後半でした。
笑顔のままいたぶられている気分。楽しい。
やったことないけど波乗りってこんな感じなのでしょうか。

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さて、大事に読了しました「ポップスの作り方」。
田島氏の音楽への熱量が伝わるいい本!
隅々まで楽しめましたが特に「ギターコレクション」のページは見入ってしまってページが進まなかったですね。
ギターは弾けないし、わからない用語も頻出するんですが、実はここに面白いツボが集まっているような気がします。

写真が綺麗で楽器の美しさに見とれますし、解説に色々しのばせてある情報が面白い。
田島氏の音楽に対する考え方、レコーディングの場合、あるいはライブに望むもの、好み、行動など、ナマのミュージシャンの部分が素人の私にも見えて、ファンとしても音楽好きとしてもわくわくしながら読みました。
文章(田坂圭さん)や構成の良さもあるのでしょう。色んな立場から音楽に触れる人それぞれの指針になるものだと思いました。

田島氏のジャズギターの先生について活字になるのもこの本がはじめてかも知れません。

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スイングジャーナル誌(休刊しちゃいましたが)の人気投票の常連プレイヤー。
上の写真は初期の2枚。
ものを習うなら一流の人に教わらなきゃ意味がないとは言いますが、すごい先生に習ってるんですねぇ。
レッスンの日の田島氏ははいつも楽しそうで、こちらもうれしいのよね。

そして、私の中で対を成して揺るがぬ2枚、「ビッグクランチ」と「ムーンストーン」に2016年の今、田島氏からの言葉が公の活字になるなんてねぇ。(感涙)

「ムーンストーン」は歴代アルバムの中でジャケットも一番好き。
ディスクをはずしたら羊がいるのね。これがいい。…と、思って久しぶりに見たら、あれ?
羊一頭だと思い込んでいたのにいっぱいいますワ。あれ?

多分、「ムーンストーン」から感じる「個」のイメージが私の頭の中で羊の数を減らした、のか?

田島氏的にはそうでもないようですが、「ビッグクランチ」と「ムーンストーン」は私の中で表裏一体。
ホールトーンスケールを使った曲が両方にあるせいかも知れませんが、それに加えて

「粘性」「爆発」「肉体」「性的」「狂気」な、
芸術作品で例えれば横尾忠則や中川一政を連想する「ビッグクランチ」に
「孤独」「内省的」「知的」「静」「哲学的」な
ワイエスや船越桂を連想する「ムーンストーン」、
それぞれが素晴らしい作品ですが、2枚をつながりとして捉えた時に
裏腹な、紙一重なものを思い、揺さぶられるんですね。
私がORIGINAL LOVEを聞くときの「核」なんですよ。

このアルバムに限らず、現在の田島氏が立ち止まって振り返り、過去の作品に言及してくれたのはとても貴重です。
(そういうことはお嫌いかとおもっていましたので)
「ポップスの作り方」を読んだのを機に、アルバムを時系列で順に聞きなおしたいと思いました。

田島少年がいじらしくなったり、あまりの驚きに頁をめくる手が止まったり。
口調そのままに写し出されたあれこれはどれも興味深く、活写してくださった能地祐子さんの腕前もあるんだな。
何度も読める本でした。大事にするっ。

ところで、そろそろデビュー25周年記念のうれしいビックリも出揃ったかしらと思うわけですが、いつだったか「発表はまだずーっと先」だと言っていたお仕事がまだ知らされていない気がします。
怒涛の一年のとどめかしら?

追記
10月31日のSuchmos・YONCE君のMUSIC FREAKSによると、Suchmosと田島貴男さんはグループラインをやっているそうですよ♪
田島氏なら年齢とかキャリア関係なく、怒涛の勢いの彼らから吸収すべきところ、勉強すべきところは素直に受け止める感じがします。
ツイート拝見していても刺激を受けているご様子だし、そういう視点からも今後が色々楽しみです。

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