カエルグッズ35~キーホルダー




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よく財布を拾います。
もう何度目でしょう。
今日もひとつ拾いました…。
市民の当然の義務として警察に届けるわけですが、そのたびにそれなりの時間がかかります。
今日は警察官の方が記入した書類がやっと完成したと思った途端、不備が見つかって
一から書き直しされました。
間違いは誰にもあるので、大汗かいて記入する若いおまわりさんを微笑みつつ見守りましたが、やっぱりなんだかんだで小一時間はかかるわけです。あぁ。
お礼?要りません。連絡?これも要りません。だから早く帰して~。
家の近所、職場の近所、遊びに行った出先…。
どうか私の前に財布を落とさないでください。お願いします。拝。
※ タイトルはドアーズの「ハートに火をつけて」をもじったつもり…なんだけど、多分purseじゃなくてwalletだよね。いまイチだわ。
奈良県葛城市大田にある「道の駅かつらぎ」に行ってきました。
2016年11月3日にオープンしたばかりの新しい施設です。
ドライブ途中に道の駅を訪ねるのは大好きです。
土地の美味しいもの、珍しいものをお土産に買い込み、フードコートを満喫、大抵自然豊かな場所にあるので深呼吸してリフレッシュ。素晴らしい。
わくわくと向かった場所は阪奈道路の葛城インターチェンジ近く、県道御所・香芝線と交差した辺りです。
途中の風景はこんな感じ。
雨がぽつぽつと降るあいにくの天気で、向こうに見える葛城山が靄っていました。
この辺りは菊農家さんが多いようで、出荷した後の菊畑を多く見かけました。畑によっては切った後の枝がまた伸びて綺麗な菊が咲いているので、放置されているのがもったいなく思えたりして。
とは言え、商品として出荷できるものではないでしょうし、見飽きていてご自宅に飾るということもなさそうです。
鉄腕ダッシュの「0円食堂」コーナーはその辺りからの企画なのかなぁと想像します。
あのコーナーはさもしさが感じられてどうも苦手です。食材を提供していただくくだりがもうちょっと品良く行かないものかといつもモヤモヤします。
…と、考えているうちに「道の駅かつらぎ」に到着。
かなり大きな駐車場がありますが、平日の午後だというのにほぼ満車でした。オープンしたての場所は私も含めて皆さん興味シンシンなんですね。
建物はかなり大きくて、農産物などの直売所とフードコートに分かれています。隅っこにJAのATMがありました。
残念ながら、大勢の先客がお買い物を済ませた後なので、お目当ての野菜は種類も数も少なくなっていました。
オープンに興味があるお客さんに加えて、野菜高騰中の折ですから仕方ないです。
特に葉物野菜は品薄と見ました。でもそれなりに色々あるにはあって、お安いですし楽しいです。
他には大和ポークや乳製品、パン、和菓子、果物など。果物は柿柿柿と売り場がオレンジ一色。
奈良は柿の産地なんです。これは品数も多く、家庭用のも贈答用のもすっごく安かった。
フードコートは他所より若干お高めかなという印象ですが、その分土地のものを使っているお店が多いようです。
こちらも早々と売り切れ札を出しているお店が目に付きました。
私が買ったのは柿の葉寿司、柿、切り落としの焼き豚、お豆腐、新しょうが、菊の花など。
帰宅して食べたらどれも美味しかった。
特に柿の葉寿司、大手メーカーさんをあえてはずして、あまり耳にしないお店のものにしたのですが、これがすっごく美味しかった。鯖と鮭。酢飯も程よく柿の葉の香りも芳しく幸せ。
お八つに外のテーブルで中で買ったおだんごをいただきました。奥の菊も中で買ったものです。
室内の椅子とテーブルはフードコートで購入した人専用でしたが、外は自由に利用できました。これからの季節は寒いかも。
あとはこれ。
パパイヤの鉢植え。なんやこれ、はじめて見たー。
観賞用ではなくて食用です。(いやこの鉢のは食べたらアカンけど)、中の売り場で販売しているものと同じです。
付いている札から察するに、この辺りで作っていて今イチ押し商品のようです。
実を買うのも良いけど、この鉢植えが欲しい~。
たわわに実っていてなんだか幸せになります。
パパイヤってこんな風に生るんだよと小さい子供さんにも見せてあげたい。
写真左手の男性も珍しそうに木に触れておられます。
やっぱり道の駅楽しい。また行こうと思います。
角川書店「本の旅人」に連載されていた桜木紫乃「砂上」が10月号で最終回を迎えました。
いやー、この作品、いつにも増して良かった。
読後、しんとした気持ちになってしまい、現実世界に戻ってくるのがもったいなかった。
桜木さんは、新刊が待ち遠しい作家の一人です。
はじめて読んだのは「ラブレス」。
とある場所で話題になっていたので興味を持ち、図書館で借り、返却後もう一度読みたくなって買いなおした作品。
以後、既刊のものも新刊も次々と読んでファンになりました。
「ホテルローヤル」で第149回直木賞を受賞。
大変失礼な物言いで恐縮ですが、これを機にさらに腕を上げられたように思います。
文章に迫力が出たというか、読み手に染み込ませるパワーが増したようで、大きな賞を受賞するということは凡人からすればプレッシャーだのに、さすが非凡な人はそれを栄養にされるのだなと感じています。
この「砂上」は連載の第一回に偶然出会い、以後毎月最新号の出る月末を待ち焦がれて読み進めてきました。
2016年1月号から10月号までの連載でした。
いつものように北海道が舞台。
一編の小説の書き手が「書く」ということと自分の半生に向き合い、見据え、葛藤し、編集者との戦いのようなやり取りを交わす小説です。
惰性や甘えのない桜木ワールドが恐ろしくて縮みあがりつつもたまらない手ごたえです。
以下、ネタバレになりますが
主人公が小説を書き、短歌も読む人物だというところで、桜木さんの私小説かと思わせる種を蒔いておいて、
「読んだ人間が「本当かも知れない」と思ったらしめたものだ」と主人公の令央に言わせ、さらに編集者乙三の虚実のわからぬ台詞にもつながる構造には震えが来ます。
まんまと巻き込まれていく読み手の私は、桜木紫乃という辻斬りにバッサリとやられる町人といったところでしょうか。
剣客桜木は振り返りもせず刀を鞘に納めて去るのよー。きっと無表情なのよー。ああ怖い。でも気持ち良い。
先に「ホテルローヤル」から腕を上げられたようだと書きましたが、加えてそれまでの作品に多かった重い読後感に比べ、その後の作品には、救いや望みがよりしっかりと見られることが多くなったように思います。
この作品もそう。
近々単行本になります。お勧め作品です。
もう一編、小学館の「STORY BOX」にも時を同じくして桜木作品が連載されていました。
「氷の轍」。2016年3月号から10月号まで。
二作並行して楽しく読んでいたのですが、10月号をもってこちらは「特別掲載・了」とあって途中で終了。
目次に急に最終回と書いてあって、驚いたんですよね。
「あとは単行本で読んでね♪」ということでしょうか。いや買うけどさ。
「STORY BOX」内で完結してくれると思い込んでいたのでちょっと拍子抜けでした。
こちらは刑事小説。
以前刊行された「凍原」の主人公、松崎が脇役で登場します。
こういうの、ずっと読んでるファンとしてはうれしいですね。
そして、この「氷の轍」、11月5日にドラマ放送されるそうです。
エーッ?と思ったものの、
余貴美子・宮本信子・岸部一徳・品川徹・根岸季衣・緑魔子・尾崎右宗辺りのキャストは私好みなので見る。(敬称略)
尾崎右宗さんは実は某楽屋でちょこっとお話したことがあるのですが、
「もうちょっと押し出してもいいのよ?」と言って差し上げたくなるような謙虚な方で、ものすごい好青年でした。あれ以来気になっている私。注目して見ようっと。
…桜木作品は大好きなのですが、まったく不満がないわけではないんです。
ついでなので書いてしまいますが、登場人物の名前がしっくりこない。
脇役はそうでもないのですが、主要人物の名前がなんか違う。
別の名前ならもっと早い段階で活き活きと話の中で動き出してくれるのにと思いながら、違和感を抱えつつ読むことが多いんですね。ここが惜しい。
もっと言えば「桜木紫乃」というご本人のお名前も、作風とぴたっと来ないけど、これは今更仕方がないか。
うーん、同じことを思うファンの方、いないものかな。こんなところで引っかかっているのは極少数派かね。
ともかく、こういう雑誌連載の形で読むと、改めて単行本を買ったときに楽しみが増えるんですよね。
加筆、改稿は行われるのか、あるとしたらどう変わっていて、それはどういう意図なのか。これを考えるのは面白いよ~。
本が出版されて、ライブDVDが発売日を迎え、NHKのThe Covers’Fes.2016の放送があり、とORIGINAL LOVEファンとしては怒涛の10月後半でした。
笑顔のままいたぶられている気分。楽しい。
やったことないけど波乗りってこんな感じなのでしょうか。
さて、大事に読了しました「ポップスの作り方」。
田島氏の音楽への熱量が伝わるいい本!
隅々まで楽しめましたが特に「ギターコレクション」のページは見入ってしまってページが進まなかったですね。
ギターは弾けないし、わからない用語も頻出するんですが、実はここに面白いツボが集まっているような気がします。
写真が綺麗で楽器の美しさに見とれますし、解説に色々しのばせてある情報が面白い。
田島氏の音楽に対する考え方、レコーディングの場合、あるいはライブに望むもの、好み、行動など、ナマのミュージシャンの部分が素人の私にも見えて、ファンとしても音楽好きとしてもわくわくしながら読みました。
文章(田坂圭さん)や構成の良さもあるのでしょう。色んな立場から音楽に触れる人それぞれの指針になるものだと思いました。
田島氏のジャズギターの先生について活字になるのもこの本がはじめてかも知れません。
スイングジャーナル誌(休刊しちゃいましたが)の人気投票の常連プレイヤー。
上の写真は初期の2枚。
ものを習うなら一流の人に教わらなきゃ意味がないとは言いますが、すごい先生に習ってるんですねぇ。
レッスンの日の田島氏ははいつも楽しそうで、こちらもうれしいのよね。
そして、私の中で対を成して揺るがぬ2枚、「ビッグクランチ」と「ムーンストーン」に2016年の今、田島氏からの言葉が公の活字になるなんてねぇ。(感涙)
「ムーンストーン」は歴代アルバムの中でジャケットも一番好き。
ディスクをはずしたら羊がいるのね。これがいい。…と、思って久しぶりに見たら、あれ?
羊一頭だと思い込んでいたのにいっぱいいますワ。あれ?
多分、「ムーンストーン」から感じる「個」のイメージが私の頭の中で羊の数を減らした、のか?
田島氏的にはそうでもないようですが、「ビッグクランチ」と「ムーンストーン」は私の中で表裏一体。
ホールトーンスケールを使った曲が両方にあるせいかも知れませんが、それに加えて
「粘性」「爆発」「肉体」「性的」「狂気」な、
芸術作品で例えれば横尾忠則や中川一政を連想する「ビッグクランチ」に
「孤独」「内省的」「知的」「静」「哲学的」な
ワイエスや船越桂を連想する「ムーンストーン」、
それぞれが素晴らしい作品ですが、2枚をつながりとして捉えた時に
裏腹な、紙一重なものを思い、揺さぶられるんですね。
私がORIGINAL LOVEを聞くときの「核」なんですよ。
このアルバムに限らず、現在の田島氏が立ち止まって振り返り、過去の作品に言及してくれたのはとても貴重です。
(そういうことはお嫌いかとおもっていましたので)
「ポップスの作り方」を読んだのを機に、アルバムを時系列で順に聞きなおしたいと思いました。
田島少年がいじらしくなったり、あまりの驚きに頁をめくる手が止まったり。
口調そのままに写し出されたあれこれはどれも興味深く、活写してくださった能地祐子さんの腕前もあるんだな。
何度も読める本でした。大事にするっ。
ところで、そろそろデビュー25周年記念のうれしいビックリも出揃ったかしらと思うわけですが、いつだったか「発表はまだずーっと先」だと言っていたお仕事がまだ知らされていない気がします。
怒涛の一年のとどめかしら?
追記
10月31日のSuchmos・YONCE君のMUSIC FREAKSによると、Suchmosと田島貴男さんはグループラインをやっているそうですよ♪
田島氏なら年齢とかキャリア関係なく、怒涛の勢いの彼らから吸収すべきところ、勉強すべきところは素直に受け止める感じがします。
ツイート拝見していても刺激を受けているご様子だし、そういう視点からも今後が色々楽しみです。