« キンモクセイ | トップページ | ポップスの作り方 »

2016年10月24日 (月)

演劇チラシ8~エニシング・ゴーズ

10月13.20日放送のNHK「ミュージック・ポートレート」を楽しく拝見。
今回は大地真央さんと市村正親さん。お二人の舞台人としてのこれまでと節目になった音楽を語ります。

大地さんの7曲目が「あなたに夢中」。
キャンディーズじゃなくて、コール・ポーター「あなたに夢中(I Concentrate on You)」の方です。
(む?キャンディーズのタイトルはもしかしてこれを意識して付けられてるのか?)
大地さんがご自身のターニングポイントになったというミュージカル「エニシング・ゴーズ」の中で歌った曲で、番組中、当時の写真と映像が流れました。懐かしい~。今これが見られるとは。で、思わずチラシを探し出して来ました。

 

Img_4632

大阪近鉄劇場、90年7月5日初日、31日千秋楽。
演出、振付 宮本亜門さん 訳 青井陽治さん
コール・ポーターの洒落たちょっとビターな楽曲により構成されたミュージカルです。

手元のメモによると私が見たのは初日。
そのせいか、一幕目はアンサンブルが頑張りすぎていて、ミスもないのになぜか「流れ」ない固い仕上がりでコメディ感が空回りと記録してあります。
一幕目ラストの「エニシング・ゴーズ」のシーンでようやく客席が温まって二幕目からがノリもテンポも良くなり、客席からも笑いと拍子が出て、その反応が舞台からまたかえることにより見違えるほど生きたショーになって行ったとあります。(ワタシ偉そうですね)以下、当時のメモを参考にしながら…。

 

Img_4633

とにかく大地真央さんが魅力的でした。
多分これが私にとっての初大地だったと思います。美しく表情豊か。台詞が明瞭で歌もダンスも素晴らしく、宝塚を見ない私としては、なるほどこれがトップさんのオーラかとひれ伏さんばかりでした。ステージ中央しか似合わない人っているのねぇ。

Img_4636

植木等さんは「ミュージック・ポートレート」によると大地さんからの要望でキャストになられたそうですが、「この舞台を力ずくでひっぱっている人」とメモにあります。記憶ではちょっとやりすぎ感があったように思いますが、演出なのかご本人が張り切っちゃったのかは不明。
ただ客席大ウケで、私も「シャボン玉ホリデーとブロードウェーの合体!」と書き残しているのでなんだかんだで楽しかったようです。
何をやっても下品にならない方でした。

Img_4635

太川陽介さんが妙なクセのある金持ち青年の役で出ていて、大地さんとの歌とダンスシーンもばっちりでした。
その後もちらほら舞台で拝見していますが、この方意外と(失礼)上手いんですよね。
今や路線バスの人として人気者になりましたが、あの番組は私も大好き。

そのほか、綾田俊樹さんが出ていらして、こういうタイプの舞台にも出るのねと驚きました。

Img_4638

確か大地さんのファーストシーンがからくり扉をパタンと返しての一瞬の登場でした。
「パン!」と光が当たったような人が一瞬でキラキラと現れる、お見事~。
和モノに強い亜門演出ならではと思いましたが、もともとブロードウェーからあったものだったのかも知れません。

商業演劇として、上品になりきらせないあぶなさやドロドロさ、微かな猥雑さを残した感じがあって、そこが私の気に入りポイントでした。
その後、この作品は山田和也さん演出、瀬奈じゅんさん主演で引き継がれていきます。

« キンモクセイ | トップページ | ポップスの作り方 »

80-90年代 演劇チラシ」カテゴリの記事