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2016年7月14日 (木)

藤井隆 「ロミオ道行」

そのうち機会があれば聞きたいと思っていたCDが図書館にあったので借りて来ました。
藤井隆さんの「ロミオ道行」。

藤井さんといえば今は大河ドラマ「真田丸」の佐助、ですね。
出番は多くありませんがいい役です。
私はお笑いにはとんと疎いのですが、藤井さんに関しては「ボーイズ・タイム」(1999)という主演ミュージカル(?)を見ています。
正直に言いますと、演出の宮本亜門さん、共演の山本耕史くん、音楽のウルフルズに興味を持って見たので、藤井さんへの期待はその次くらいだったかな。
ですが、真面目に頑張ってるなぁ。一所懸命稽古したんだろうなぁということがひしひしと伝わってその時も好感を持ちました。もう17年も前ですか。

さて、このアルバムは2002年の2月リリースのものです。
田島貴男さん提供の曲があるらしいというので記憶にとどめていましたが購入するほどでもなく、今頃になってようやく機が熟したのか手にしたというわけです。
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12曲入り。ヒット曲「ナンダカンダ」「アイモカワラズ」はあくまでボーナス・トラック扱い。
松本隆プロデュース、詞もボーナス・トラックの2曲以外は松本さん。
作曲陣が田島さん、筒見京平さん、堀込高樹さん、本間昭光さんと、えらく派手ですな。
どういう流れでこの豪華版になったのでしょうか。藤井さんはとにかく人気者でしたからねぇ。
あと、吉本が音楽業界に乗り出したのもこのころだったかも。

このアルバムに田島さんが曲を提供したいきさつは全然知らないのですが、田島さんと松本さんの作品上のご関係は「夜行性」が最初?
シングル「夜行性」が2002年の1月リリースでこの「ロミオ道行」と時期が同じですから、
「僕も書くから君も書いて?」的な、やりとりがあったのかも知れません。

アルバムをまず一度聞いた印象は、

・歌ヘタやなー(苦笑)。でも芝居と同じで一所懸命で真面目なのはわかる。
・これとこれが筒見京平さん作品ってすぐに当てられる。この作品の個性はさすがです。ザ・アイドル歌謡。
・松本さんらしい繊細な少年性あふれる詞は贅沢。歌詞カードちゃんと読んで味わおう。
…って感じです。

お目当ての田島さん作曲の(編曲は別)「リラックス」はキラキラした曲が多いアルバムの中でぐっとアダルトで、その分歌を聞かせる力の無さが目立つかも。本当は余裕ある中で軽くラクに歌って欲しいタイプの歌です。
ヴォーカルもっと頑張れ~。でも歌自体は良い歌よ~。
良い歌ですが、田島さんが歌うイメージもなぜか湧かないです。実際レコーディングはしてないですよね。

それより、
「モスクワの夜」という曲が、まんま大瀧詠一さんの(太田裕美さんの)「さらばシベリア鉄道」です。(作・編曲 本間昭光さん)
聞くなり「うぉ?」とヘンな声が出て飛び上がってしまいました。
オマージュ?というよりアンサーソング?
リズムもギターのフレーズも転調するところも一緒!
松本さんの遊び心ゆえか、もっと特別な思いがあるのか、なにも調べず書いていますので「実は有名な話」だったら恥ずかしいのですが、
歌詞も「シベリア」「ロシア語の手紙」が「モスクワ」「絵葉書」と受けているし
「白い氷原」が「赤いジャム」「赤の広場」と対になっています。面白い。

曲調は様々ですが、松本さんの詞とプロデュース力で統一されるのか、なかなか素敵なアルバムだと思います。
が、ボーナストラックで音がピコピコになるのが唐突。
2枚組みにして最後の2曲はボーナスディスクとして分けたらよかったのではと思うくらい。でもこの2曲は曲調のせいか歌の粗が目立ちません。
しかし「ナンダカンダ」久々に聞きましたが懐かしいですね。

♯田島氏はSMAPへの提供曲とかもあるんだっけ。
プロデュースやボーカルでの参加作品は興味の度合いも大きくて積極的に聞いて来たけど曲提供のみというのはほとんど聞いていない。(探せば動画サイトにあったり、ショッピングサイトで試聴できたりするんでしょうが)
ふむ。面白かったのでまた探して借りてこようっと。(←買いはしないのね)

♯♯藤井さんはその後も着実に音楽活動をされていて評価も高いとのことでしたが、今回、ご自身のレーベルから早見優さんのプロデュースをされるそうです。ジャケット写真いいなと思ったら、レスリー・キーですって。

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