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2016年5月10日 (火)

演劇チラシ6~アイ・ガット・マーマン

「アイ・ガット・マーマン」。言わずと知れた宮本亜門作の伝説のミュージカル作品です。(敬称略)

この作品を最初に見たのは89年か90年の近鉄アート館公演でした。
そのあまりの素晴らしさに声も出ず、雷に打たれたようになってしまったのをはっきりと覚えています。
小さなステージにはニ台のピアノと三人の女性キャストだけ。
エセル・マーマンの生涯をその三人が共に演じ、歌い、踊る。
シンプルなのにとにかく洒落ていてパワーもユーモアもあり、心打たれる作品でした。
そのときの三人のマーマンは諏訪マリー、田中利花、中島啓江。

東京初演のブディスト・ホールでは、まだ無名の作品なのに坂東玉三郎が見に来ていたという伝説もありました。
玉さまってば、どれだけのアンテナを張ってるんだろ?

このミュージカルを見たのは、私がMGMのミュージカル作品を見始めるようになっていた頃で、シナトラやジーン・ケリー、ジンジャー・ロジャースとアステアのあのなんとも粋なムードが、日本人の舞台作品でも見られるんだと唖然としました。
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そして1992年の再演。
B5サイズのタテ長という変形チラシなので保存している間に上部がしわくちゃになってしまっています。
チラシに載っているのは外国人女性のブロードウェイ・キャストバージョンとニュー・キャストの杉村理加、高谷あゆみ、花山佳子。
でも私が見たのは手帳のメモによるとオリジナル・キャストだと思います。

それまで、舞台好きの友人達とは「公演に誘うときは好みもチケット代のこともあるのでお互い無理強いしない」という関係が出来ていたのですが、この92年の公演は「ホンマにホンマにすごいねんっ!」と熱心に誘ってしまい、舞台好きだけどミュージカルはいまひとつ、という友人達をまんまと感電させてしまいました。
休憩時間にすでに涙目の面々。その後喫茶店で遅くまで興奮しながら話し込んだものです。
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盛り上ってエセル・マーマンのCDも買ったし。アーヴィング・バーリン作曲の「CALL ME MADAM」。パワフルでパキパキした歌い方です。
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その後も大阪公演がある度に見ました。
このチラシは2000年1月年の杉村、高谷、花山キャスト。

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こちらは2000年12月の諏訪、田中、中島キャスト。
やはりこの三人が私のマーマン達です。
諏訪さんの華やかさと田中さんのパワー、中島さんのふくよかな体が可愛らしく踊るダンス。
MGM映画冒頭のライオンシーン再現の面白かったこと。

宮本亜門さんの演出は当時からいくつも見ました。
明るくて、とにかく楽しく洒落ていて、大好きでしたが、その後アーティスティック過ぎる演出世界に行かれたようで、それもいいけどちょっとツマラナイなと
思ったものです。

近年のインタビューで、ぱーっと派手に明るい、なにも残らない作品もいいなとまた思いはじめたと言う様なことを話しておられました。
その辺りの演出術は亜門さんならではの武器だと思うのですよ。また見たいですね。お芝居を見るって楽しいんだ、と思わせて欲しい。
「エニシング・ゴーズ」「ファンタスティックス」なんて楽しかった~。これらの作品についてはまたチラシが発掘されましたら。

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