First Impressionのsupernatural
93年にオリジナル・ラブを脱退したドラムの宮田繁男さんとギターの村山孝志さんが95年に結成したバンド、First Impressionのアルバムです。
オリジナル・ラブファンとして興味はあれど、これまでネット上でちらほらと聞いた程度でそのときは正直言ってピンときていませんでした。
最近になって、ふと思いつき図書館で検索してみたら作品を収蔵しているではありませんか。
アルバムでちゃんと聞ける!
小躍りして借りて来ました。早く調べたらよかった。
さて、First Impression。
宮田さん、村山さんにボーカルの田仲玲子さんの3人で95年から97年まで活動。2枚のアルバムを発表しています。
この「supernatural」は95年の「WHAT'S NEW」に続く96年発表の2枚目です。
(ちなみに「WHAT'S NEW」は図書館に収蔵していませんでした)
まずはとにかくスピーカーで音量上げて再生します。いやー、垢抜けてお洒落、あぁ。宮田さんのドラムだー。感涙。
と、いうか演奏陣クソ上手いです。
ベースは小松秀行さん、さらに井上トミオさん、ホーンアレンジとサックスは森宣之さんが参加しています。
どうしてここに木原さんと田島さんが居ないのかって、これはもちろん冗談なんですが、ファン視点で色々考えてしまいますね(汗)
これはFirst Impressionの音だとわかっていても、このメンバーでは初期のオリジナル・ラブを連想してしまうのは無理からぬ事とお許しいただけるでしょうか。
えー、初期オリジナル・ラブのごった煮詰め込み感と猪突猛進感を整理して大人にしてスッキリさせた感じです。
(猪突猛進感は初期に限ったことではありませんがね)
凝ったアレンジは聞き応え十分で、20年経った今でも古くないと言いたいところですが、ボーカルがうーん。
ひとまず上手いんだけど技巧派というほどではなく、魅力があまり感じられない。
言い方を変えれば、邪魔にならずに軽く流せる感じ。このあたりは好き好きでしょう。ちょい歌謡曲風味でもあります。
そもそもボーカルを聞いてくださいと押し出した音作りではないようです。
他の演奏陣に中山努・浜口茂外也・中西康晴・三沢またろう・間宮良二各氏と来て、中野督夫さん(センチメンタル・シティ・ロマンス)、佐々木久美さんがコーラスアレンジとコーラス・オルガン。
キーボードの御大、河合代介さん、サックス山本一さん、ペット小林太さん、キーボード細海魚さん…綺羅星のごとき顔ぶれです。
なぜか武田真治さんがちらっとカウントだけ取っていたりします。
個人的に好きなのは中盤のブラックっぽい曲かな。さらっとしていない方が私は好きなのです。
こちらのジャケットの女性が田仲玲子さん、きゃー美人。この写真に限って言えばクールビューティーな印象ですが、後からブックレットを繰ってみたら、中にある写真はもっと優しげでした。
今も歌っておられるのかな。今回検索してみましたが不明でした。
ブックレット内の写真載せてしまいます。関係諸氏ごめんなさい。
宮田繁男さん。今は天国にいらっしゃいます。
村山孝志さん。有名な話ですがその後は河合塾の古文担当講師です。
98年からは専念しておられるそうです。
…河合塾の首都圏難関私大担当を続けられる知識と指導力は半端なものではないはずです。尊敬。(私も教育サービス業)
検索してみてもこのアルバムの情報があまり見当たらないので、クレジットをメモっておきますね。(敬称略)
1. すべては終りから始まるのさ
2. 太陽がくれた季節
3. 天国は待っている
4. Blue Soul
5. Traveler
6. Reach Out
7. Lavender
8. 今日を生きよう
9. 絆
10. Brand new day
作詞は1~3秋山空実 4~8田仲 9宮田 10村山
作曲は1~3・8・9宮田 4~7・10村山
編曲はすべてFirst Impression名義
ホーンアレンジ 2森/宮田 6村山/森 9森
コーラスアレンジ3・8佐々木
※ファーストアルバム 「WHAT'S NEW」に関してはこちら
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