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2016年2月14日 (日)

月刊島民「山崎豊子をあるく」

月刊島民というフリーペーバーがあります。
大阪、特に中之島周辺をテーマとした雑誌なんですが、読み応えがあってとても面白いです。
競争率が激しくて、もらいそびれることも多いのですが、手に入るととてもうれしい一冊です。

さて、今号は紀伊国屋書店のカウンターで手に入れました。なんと大好きな山崎豊子特集です。
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山崎豊子さんというと「白い巨塔」「大地の子」「二つの祖国」という社会派の作品群がまず挙げられることが多いようです。確かに、緻密な取材と元毎日新聞記者という経歴が活きた素晴らしい作品たちです。

ですが、その辺りばかり取り上げられるのはもったいない。
小倉屋山本の嬢はんとして誕生し、船場で育ち、相愛女学校で成長した生粋の大阪っ子としての目と経験から生まれた初期の大阪モノの作品も絶対にはずせないものだと思うのです。

今回の特集は月刊島民が大阪の雑誌ということもあり、その「大阪」的視点に注目したとても力のはいったものでした。面白かった。
「花のれん」で直木賞を受賞した山崎さんの元へ井上靖が打った電報の文面が
「おめでとう、橋は焼かれた」(もう後戻りできないよ)なんて、シビレるエピソードも読むことができました。

「しぶちん」「ぼんち」なんてタイトルがそのまま大阪ことばですね。
私の、大正生まれの大阪の大叔母がつかっていた、今はもう聞かれないニュアンスの船場ことばが作品のそこここに散見されるのも懐かしいです。
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これが表紙。ひゃひゃひゃ。山崎さんにとっても似ています。

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