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2015年10月19日 (月)

ギャラクシー街道 試写会

三谷幸喜監督の映画最新作「ギャラクシー街道」の試写会に行って来ました。
私は舞台・テレビドラマ・映画それぞれのかなりの数を見ていて、三谷ファンと
言っても良いと思います。
映画に絞って言うならば「ラヂオの時間」「THE 有頂天ホテル」「みんなのいえ」の順に好きです。そう、7作のうち好みなのは最初のほうに集中しているのですね。
その辺りにも多少の不安を抱きながら見て来ました。
以下、ネタバレあり、俳優陣の敬称略です。
 
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チラシや予告編を見ての印象は、カラフルでチープな感じというものでした。
あとは馬鹿馬鹿しいものになるのかなという期待と不安です。
つまり、チープで馬鹿馬鹿しい面白さを楽しめる良い作品になるのか、チープで馬鹿馬鹿しいつまらなさになってしまうのかという点に一番興味がありました。

冒頭からのカラフルなアニメや昔のSFものを思わせるセットはとても好きでした。この部分で、この安っぽさや色彩の世界の話なんですよ、真面目に見ないでくださいねという説明は理解できました。
あ、そーいうことなのね、よしよし、ってとこです。

で、ストーリーの助走部分、色んな人が次々と現れてそれぞれの思わせぶりな状況や個性が描かれます。
これも「で、ここからどうなっていくのだろう」という楽しみが沸きました。

私としてはここからしんどくなりました。
話が流れず盛り上がらずノッて行きません。それぞれの登場人物の話が平行して進みはじめますが細い糸のようなエピソードばかりので、そのなかにお客さんをグッと引っ張ってくれるような、興味をかきたてるような芯の物語が存在しないので段々退屈してしまうのです。

あげくのお色気ネタ、下ネタ。
三谷さんが一番苦手というか下手な分野の話をなぜか執拗に入れ込んできて失敗しているのでゲンナリしました。
とうとう、あと何分で映画が終わるのか暗闇の中で時計を確認する始末です。

遠藤憲一のファッション。
「あの強面のエンケンがこんな格好を!」というだけの笑いでこれってC級の笑いでしょう。
石丸幹二の逡巡もくどいだけで全然面白くない。
あのコールガールってフィリピーナやニューハーフを嗤うたぐいの笑いで不愉快。美女がものすごく色っぽく、コケティッシュにたっぷり魅力的に演じた中から笑いを作り出してはじめて面白くなりそうなのに笑えない方向にばかり描いているような気がします。
三谷さん、本当にこれ面白いですか?

遠藤憲一の網タイツの股を広げての出産シーン、コールガールがコンドームの封(と思わせて指サックの封ですが)を鮮やかに切るシーンなど下品なだけで私は笑えなかった。
私は別に色気や下ネタ、下品が無条件に嫌いでは無いのですよ。その無理矢理さ、消化不良さに困惑したのです。

三谷作品の伏線をばらまいておいて最後に見事に回収する手腕も今回は見られません。
強いて言えば秋元才加が前の人の残ったコーヒーを「これでいいわ」という違和感の正体がわかる場面くらいでしょうか。

宇宙に飛び出したタマゴを回収しに行く香取慎吾がつい窓を拭くシーンで笑わせるには、冒頭からの緑色の生き物が「ペッ」と窓を汚すシーンで、汚くなった窓をもっと強調したほうがいいと思うし、西川貴教の場面では、熱唱は良いとしてもハンバーガーを食べる異様な遅さの説明が欲しい。
何より、購入後客席に着くだけで椅子や床が水浸しになるという設定の面白さがあるのに、ラストで歌うときにどんどん床を水浸しにしていく演出が無いのがもったいなくて不思議です。
綾瀬はるかのサンバのくだりも無理矢理すぎる。
お色気で笑わせるなら、山本耕史が女性をはべらせながらポールダンスを見ているシーンで強調するのが効果的だと思いますがここはなぜかそうでもない。ここを濃ゆい濃ゆい場面にしたら可笑しかったのになぁ。

良い点はやはりセット。
あと、音楽はてっきり服部隆之さんだろうと思っていたので聞いて驚いて、荻野さん?とおもったらやはり荻野清子さんでした。
段田安則のアニメとの絡みも可愛らしくて好きですね。
優香の達者ぶりにもビックリ。司会のお姉さんが「三谷作品初登場」と言っていましたが「新選組!」がありました。

終了後に前に歩いていたおじさんの感想が聞こえたのですが、その方は
「色々詰め込んで面白ない。長い」と言っていましたが一時間五十分、三谷映画としては実は短めなのです。長く感じてしまうのですね。

今日一番面白かったのが、私の隣の60代と思われる女性がスタートまでにおにぎりを3個食べ、上映10分で熟睡し、終わったと同時に起きて「面白なかった」とお連れさんに言ったこと。
アンタ見てへんやん。
私はこれ、ちゃんとエンドロールまで見て書きましたからねっ。

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