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2015年6月 6日 (土)

「大人の逸品」のサライ臭

手元に雑誌「サライ」の4月号付録「大人の逸品」という小冊子があったのでパラパラとめくってみました。
要するに通販カタログなんですが、「男は黙して隠れ家に遊ぶ」と題されているように『モノの価値も遊び心も分かる大人の男の好む、ちょっとひねった商品』を集めたつくりになっています。
背中にワインのフルボトルが仕込めるリュックで仲間の元に馳せ参じる、とか
親子三代が作り続けるハンガーワゴンとか、いかにも50~60歳台の男性心をくすぐりそうな商品が満載で、キャプションも独特のものがあります。
まぁ、それなりに面白いです。

しかし、目次下に「編集部の生の声をお届け」という女性バイヤーのコラムがありまして、コラムといってももちろん商品紹介なんですが、これに私はクラクラと来てしまいました。
モノはテンピュール素材のスリッパ。
安定した歩行が出来、贅沢な履き心地という商品です。

コラム嬢曰く、
…私は足を大怪我し、6ヶ月のギプス生活が続いた。歩くことはおろか、立っていることさえ辛く、旦那に「お茶」といわれキッチンにお茶を入れに行く、その数歩が安物のスリッパでは太刀打ちできないのだ。ところがこのテンピュールスリッパに出会ったら旦那の「お茶」コールにも笑顔で答えられるようになった…という内容。

もう目玉ポーンですよ。私だけではないと思いたいのですが、いかがでしょう。
立つのも、数歩歩くのも辛い大怪我の妻も、このスリッパがあれば旦那様に笑顔でお茶を入れられる、あらよかったわね。我が家もこのスリッパを買いましょうって考えますか?

この話が実話かどうかはどうでも良い。大怪我のギプス姿で立つのも辛い奥方に「お茶」と言う情景に疑問を抱かずに、原稿を通すことが私にはわからんのです。
サライって写真も綺麗だし、なるほどと思う記事もあるんですが、なんともいえない臭みも同時にあって、中高年のオヤジの仕方なさにトホホとなることも多いんですね。
もしかしてサライ愛読者はこれを読んでも、なんとも思わない?

今回のこのコラムを読んだ人の反応を想像できず、それどころか商品の魅力が伝わると思っている作り手の勘違いっぷりはキツいです。

男性だから、女性だからと言うことは関係なく、家族が大怪我をしているときくらいお茶は自発的に入れようよ。で、妻の分も当然入れてその足元にテンピュール、じゃいかんのかね。

この文章、
貴方のために日々かいがいしく動き回る奥方におひとついかがと締めてあるからには小学館サライ的には「アリ」なんでしょうねぇ。

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