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2015年5月19日 (火)

ゼロの焦点

民放BSでやっていた映画「ゼロの焦点」(犬堂一心監督・2009年)を見ました。
エンドロールがなく、CMも入っていましたが、放送時間が2時間半あったので、ノーカット放送に近かったんだろうと思います。

上記のことを考慮に入れての感想になるわけですが、うーん、難しい。
どうして広末涼子演ずる若妻は事件を追うのだろう?
7日しか一緒にいなかった夫の失踪の謎といっても、お嬢さんとして育ってきた彼女にとってはひるむような出来事が色々起こるわけです。
それでも真実を知りたいと思う気持ちに共感できなくてよく分かりませんでした。
広末さんは可愛いんですが、別の女優さんでも別に良かったような、彼女でなくてはいけない部分が作品上見当たりませんでした。

中谷美紀さんは上手いですねぇ。
あの時代の地方名士の妻にちゃんと見える。貧乏臭くないものをちゃんとそう見せられる人が少ないので、貴重な存在です。
彼女で「マクベス夫人」なんて見てみたいなと思ったのでした。小池真理子の「恋」の雛子とかもぴったり。

セットも小道具もファッションも素晴らしく、ついでに中谷さんの傷だらけの顔の特殊メイクもすごいです。
ですが、昭和30年代を舞台にしたこの作品を映画化するとなると説明しなければいけない言葉や状況が多すぎてそのあたりの情報量を増やしたところで若い人たちは動機も状況もピンとこないだろうと思います。
原作は名作ですし、これからも読み継がれる傑作ですが、そもそも今映画にする理由がよく分からないかなぁ。

そうそう、「オンリー・ユー」が大音響で流れる場面と、選挙を終えてのスピーチ場面でドデーン!と倒れる場面は申し訳ないけど笑ってしまいました。
義賢最期の仏倒れみたいじゃないか。

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