奥田英朗 「ナオミとカナコ」
現代の作家で好きな人は?ともし問われたら指折り挙げる数人の中に 必ず入るのが奥田英朗さんです。
幻冬舎の雑誌「ポンツーン」で2012年11月号から連載中の「ナオミとカナコ」。 毎月楽しみに読み継いで来て、最新号の2014年6月号で第19回まで来ましたが、面白いです。
連載は百貨店外商部の魅力たっぷりの描写からスタートして、満載の奥田節に引っ張られます。逃げられなくなってから
ぐっとストーリーにつかまれ、それがある出来事を機に展開し、そうこうするうちに次号が楽しみで待ち遠しくなりました。
読み手の「これからどうなるのっ!」という気持ちをかきたててくれる、エンタテイメント系小説の王道です。
どこでどう着地するのか、まだまだストーリーは続くのか興味は尽きません。 脇役ですが李社長のキャラクターがエネルギッシュで魅力的です。
私はこの「ポンツーン」、通勤途中の乗り換え駅にある大規模書店で無料冊子として積み上げてあるのを
いただいています。
毎月25日に店頭に出るのですが、貰いそびれ(=読みそびれ)ると困るので月初にカレンダーをめくるたびに
25日に「奥田」と書き入れています。
出版各社こういった無料誌を出していますが、楽しめるものが多くて、活字好きとしてはありがたい限りです。
書店に足を運ぶとそれだけでは帰れずにあれこれ物色するわけですから、思う壺ですね。
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