「いい芝居 いい役者」 篠井英介
最近篠井英介さんが私の中でブームでして、図書館でこんな本を借りて来ました。とてもいい本でした。
前半半分ほどは雑誌「せりふの時代」に連載していたエッセイ、中ほどにこの本の出版社三月書房の代表の方との対談、ラストに朝日新聞に書かれたエッセイという構成です。
装丁画が花柳章太郎丈のもので、これも素敵でした。
どの項も興味深いのですが、やはり「せりふの時代」に書かれた部分が演劇の作り手を意識した面があって面白かった。演じるということ以外にも興行という面を考察したり、お客様と演者の空間に感じたことを綴られたり…。
真面目かつお茶目なご性格が現れたご本。読んで良かったです。
対談の頁では「本をつくる」という、普段あまり考えなかったことについて思いを馳せることができました。そういえばこのご本も表紙をめくると水浅葱、さらにめくると桔梗色、タイトル部分は鳥の子色に緋色の文字ととても凝っています。
こういう本は借りずに買わなきゃいけなかったなと軽く反省したのでした。
たとう紙につつまれたお着物の絵。この絵が丸っこくて可愛い。
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